詩人の究極Q太郎さんをお招きしての、《「ない」を起こす》「ガラスと背面vol.16」、先週でしたが、無事に終えました。どうもありがとうございました。
空間を共有しながらも、互いの行為にダイレクトに反応することなくそれぞれ別の時間を生きながら…、外部からの光やその奥の景色の移ろいなども含め、複数の時間が静かに交錯する場となっていました。
今回、究極さんにお声がけしたのは、「詩人」という以前に、氏が生きて言葉を発しておられる足場・地平に対する同意(……「共感」とまでは、おこがましくていえないのですが……)のようなものからで、ヘタに互いに合わせようとするでもなく、あくまでも「背面」でその存在を聴くような距離を保ちつづけるからこそ、おのずと共振する何かが浮かび上がってくるのではないか…という想いからでした。
はたして、(わたし自身に関していえば)このシリーズの中でも、今までにはなかった踊り・身体・空気の広がりが立ち上がっていた、とのコメントを複数の方からいただきました。
それはおそらく、究極さんの声のリズム・響き・断片的に入ってくる言葉の意味の広がり(ライヴな時間性にまつわる…)はもとより、究極さんの存在そのもの(その存在に内在する時間性…)によって、こちらの身体に「なゐ(地震の古語)」(…ある種の振動であり、共振…)が起こっていたのではないか、と反芻しています。
それはまさに、このシリーズにてガラス板(モノ)や空間とのあいだで取り交わされてきたやりとりにも通じています。
しかし有機物は、モノや空間よりも、時間・空間に対してより曖昧で柔軟に開かれている(逆にいえば、とりまく情報の影響を受けやすく、発される情報量も複雑多様=「強度」が低い)がゆえに、身体に対する影響力も大きかったのではないかと思います。
そんな中、後半、ふいに耳に入ってきた「アポカリプス・ナウ」という言葉を、思わず復唱してしまったのですが…、あとになって分かったことには、究極さんがいつもこの詩を朗読される際、まさにこの言葉をご自身でリフレインされているのだとか…。そんなことも知らずに、不思議なことに今回は私がリフレインしていた…、というのも面白かったです。こんなことが、起こるんですね…。
さて、早くも2週間後となる次回(2/15)は、再び単独で向かいます。
今回の時間でもたらされた「なゐ」の振動が底の方で響きつづけ、更なる変化が起こってゆくのか、どうなるのか…。こうしたところが、月例シリーズの醍醐味です。
ぜひ目撃ください。
そしてその次の3月は、美術家の川口祐さんをゲストにお迎えします。こちらも、ご期待ください!





(photo by KH)
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山田有浩・月例独舞シリーズ「ガラスと背面 vol.17」
2026年2月15日(日)15時開演(30分前開場)
場所:Studio GOO (東京都世田谷区粕谷4-7-19) 千歳烏山駅より徒歩5分
料金:¥1,500(リピーター&学生:¥1,000、中学生以下無料)
ご予約・お問い合わせ:mbvyamada69@hotmail.com
イベントHP:https://arihiroyamada.hateblo.jp/entry/glassandbackface
★アクティングエリアは前もっては設定しておらず、鑑賞者の方に空間のお好きな位置に座っていただいています。公演中に移動していただくことも可能です。撮影、スケッチ、録音、昼寝、入退場も可能です。ただし、他のお客様にご迷惑にならぬよう、ご配慮をお願いいたします。
★上演時間は、約一時間となります。公演後には毎回、お茶をしながら一時間ほどの対話の時間を設けています。お時間ありましたら、お気軽にご参加ください。
★会場内はバリアフリーではございませんが、車椅子でのご来場や、介助、援助等が必要な方はお気軽にご相談ください。障害者手帳をお持ちの方は介助/介護者一名に限り入場無料とさせていただきます。
★乳幼児から入場可能です。泣き声や話し声、動きなども、場に入り込む「自然」の一部とみなしています。場内にお子様が横になるスペースを作ることも可能です。なお、お怪我等の責任は負いかねますので何卒ご了承ください。
〈今後の予定〉
3月22日(日)15時より(ゲスト:川口祐/美術家)
(本シリーズでは今後、5月に音楽家、7月にバンドをお迎えする予定です)