山田有浩 / Arihiro Yamada

Information of Arihiro Yamada (dance, butoh / ダンス, 舞踏)

Diary

伊予神楽@宇和島市長堀 三島神社

ライフワーク的に全国の神楽を観て回っている。 4月14日、伊予神楽を観るため、愛媛県宇和島市長堀 三島神社を訪れた。covid-19の影響で、お客さんを入れての奉納は四年振りとのこと。 四国の舞いを観るのは初めて。春に行われる神楽というのも珍しい気がす…

【出演】rendance @WWFes2023 出演しました

2月12日、Whenever Wherever Festival 2023でのダンスアラウンド "rendance"に参加した。 "rendance"という企画、①トーク ②ダンス ③空間内の移動 ④空間づくり の4つパートを、出演者(今回は27人)が1パートにつき1人づつ3分毎に順番に回してゆく…、とい…

2022年 Playlist

2022年に聴いていた、好きな楽曲を集めたプレイリストです。 (ポップス、ロック、ヒップホップ、ジャズ、ワールド、エレクトロニカ等、52曲) [22 playlist] - YouTube (抜粋)

Mar. ‘21 photo

名前のついた滝 何者かの糞の痕跡 沢の痕跡 水源より 地図にない沢と滝 一本の木の根本から一挙に流れ出す沢 沢を下り 林道から見える滝 滝壺に溜まった枯れ藪や枝を払う 見上げると日は傾いてきている 後日 再び沢の流れ出す木のもとへ 朝日を背景に 沢の痕…

Sep. ‘20 photo

川で過ごす時間。還ってきた、という感じがする。 上半身の影が川の飛沫で掻き消えるのがなんとも楽しい。 摺り足の痕跡と足にかかる光の縞。 石に躓きつづける水。ポッカリと空洞が空き、空の青さが映り込む。 ここで子供らが儀式でも開いたのか

3月日記

1日(晴れ) 空き地の奥に打ち捨てられた昭和の車。「桑の木を切りに行くリヤカーの後ろに乗せられて、イチゴを取りに行くのが楽しみだったのよ。一面のいちご畑があるところがあるの。それをちょこっと食べては、持って帰る用に袋に入れてね。私んとこは赤…

2月日記

1日(晴れ) 【夢】ボロボロで閑散とした不衛生な老人ホーム。どこまでも続く薄暗い箱形の廊下、壁はシミだらけ、トイレはボロボロに崩れ、職員には感情が通って見えず、人の住むところではない。夜、面会時間も過ぎるタイミング、一瞬の決意、知人がいるわ…

人のあいだ

わからなくなっちゃった。 とは、彼女たちの口癖で、 何をしようとしていたのかも、 なぜここにいるのかも、 何がどこにあるのかもわからない。 わからなくなっちゃった。 大きく動きはじめた。 年末年始。 間に合わないいのちがあり(31日から葬列はあった…

朝顔観察記テクスト(8月)

127日目 23:42 29℃ 晴れ 影の世界で 旋回というだけでなく 輪を描いて見えてくる 幾重にも折り重なって 蔓の逸脱が一層激しくなっている 【今日の一曲】 128日目 19:24 29℃ 晴れ それまでとは別の方位へ意志的に伸びてゆくものたち それも集団で なだれ落ち…

朝顔観察記テクスト(7月)

96日目(日付訂正) 8:55 30℃ 快晴 激しい暑さに快い風 螺旋状に渦巻いて増殖し 続々と新芽が生まれ出る蔓に ケルトの黄金の装飾が映る 力=流れの渦が複雑に交錯し それ自体を更なる動力源とする 闇(影/裏/虚/あちら側)がちろちろ見え隠れする 一度土より切…

朝顔観察記テクスト(6月)

62日目 07:45 21.1℃ 快晴 まぶしい陽光がきらきら降り注ぐ 空気はやわらかい 雨上がり周囲の地形 環境も波立つように変化する 己自身を島として されど漂流する身体の不可能性により外部を自らに折り畳み かつ絶えずその軌跡を場に刻み込み建築する 【今日の…

朝顔観察記テクスト(5月)

【朝顔観察記】 34日目 14:48 27.0℃ 晴れ 双葉の中央よりどんどん湧きいづるいのちの笑みの広がり 地底よりスクリューして突き上げてくる天を覆う大鵬の翼を突き抜け東西南北を指してなお噴き出づる黄金のひかり 35日目 12:44 24.9℃ 曇り時々晴れ 自らの重さ…

朝顔観察記テクスト(4月)

【朝顔観察】 12日目(04/09) 晴れ。少し肌寒い強風の日が続くが温かい陽光が降り注いでいる 12個植えた種のうち2つが芽を出す 13日目(04/10) 晴れ。温かくて土の表面はすぐ乾いてしまう 土はふかふか 午前から双葉が見えていたが(1枚目)、午後には完全に顔を…

シリーズ《与えられたものから自由になるための試論》〜《私という現象》終了

多摩川沿いの蔵の中で、 一年半にわたり月例で続けてきたシリーズ 《与えられたものから自由になるための試論》〜《私という現象》、 終了しました。 この蔵でとても多くのものを学ばせてもらいました。 ここでは、わたしが踊っているというよりも、 ただ蔵…

室伏鴻

こちらを訪れてくださる方々の殆どは既にご存知のことと思いますが。 6月18日、師匠、室伏鴻が、メキシコシティにて亡くなりました。 「本気で惚れた相手には死ぬ気で尽くせ」、と立川談志は談春に云ったそうですが、 室伏鴻という人に惚れ、ならば死ぬ気で…

音楽の故郷のようなもの、

11月24日、28日と、公演無事に終わりました。 ご来場下さった皆さん、どうもありがとうございました。 24日の月見ル君想フでの公演、 踊りではなく音楽としては、一年半振りとなる舞台でしたが、 今回のこれが今の私にとっての精一杯の音楽のカタチなのだ、…

10月(文字)。

10月。 神さまが居ない。 ただ音だけが鳴っている。 風に草葉がうまれでて、しづかに雨がたちのぼり、 世界がささめきはじめたのは、 何世紀も昔から流れ着いた影の足のたて音、。 幽暗の中からあらわれる、からっぽの器の中央に 月と記すたびそこに月がうま…

8月30日

未来から襲いかかる時間 真空な状態をつくること の為の詩 映像 音楽 絵画 彫刻 身体 空間設計 言葉 言葉 言葉 感受性を如何に開いてゆくかは 私には死活問題だ 充足した身体には分かるまい (詩を持つこと) とヴェイユは云った 合わせていた右腕と左腕が …

輝ける人影

鈍色に輝く海原を黙して見つめる人影の気配。 ここから先へ立ち入ってはならぬ者。 魂の行方を見つめる者。 身体という場。 あらゆるものを無化し受け入れ匿う混沌と浄化と流動の絶え間なき処、虹の下、。 定期的に結界/境界を張る行為。 肌から始まる。感…

7月20日 曇り。

南で降りると 蝉が鳴いていた 早朝のしづけさのマツリの社 遠い昔 貿易で栄えた港のしなびた街角の影 これからは績む世紀だとすすむひとよ これからは網の世紀と歩みしひと わたしはまた此処に戻りました 人の汗 血 涙 手 半分の糸 糸と泉 幻影に直に触れる…

6月21日 曇り。

20日、お越しくださった皆さま、共演者の皆さま、いつもお世話になってるスタッフ様方、そして見に来れずとも思いを飛ばして下さっていた方々、どうもありがとうございました。 まだまだ精進が必要です、まだまだ先へ行きます。 今晩はなんだか焼酎を飲ま…

いし、はな、まつ、いし、

かこう、 わたしはいま、いしのうずまくとちにいる、 みずのうずまくちでもある、 はるばるとにぎわいのまつのしまをぬけ、 かんいなぶるぅしぃとのやねのしたでいそをやくひとびとはかぜにきえ、 せいれいのいねのなみだつそよぎのさざめきにふれた、 りく…

5月31日 曇り

しばし音の沙汰を消したまま 北の地を彷徨い歩く あ、ここにもまた水だ、 となんども呟いて それぞれにまったく異なる表情と奥行きをもった人たちと遇う 磁場というものはこれか 奥深さとはこれか 遠さと近さ 闇の深さと光の強さ 沈黙した魁偉な不動の存在感…

感触の成就としての物質の形態のこと

ほら、私はこうやって、きちんと想いを遂げられぬ侭にしてしまう。 それは相手に対して失礼だ。 ちゃんと自分の事には最後迄責任を持って! 自分の身体には!自分の感受性には!自分のヴィジョンには! きちんと輪郭付けてあげる事、 それがきっと、成就させ…

皐月

一日 土ノ中カラ生マルル太陽ノ昼、月影ニ映リシ蜘蛛巣ニ吊ルサレシ女ノ影ノ夜、純白ノテーブルクロスニキャンドルノ灯ト赤黒キカクテルトロングピースノ煙ノ立チ昇ル。 二日 雨ノ緑ノ影下ノ水中ノ朱ノ鯉トお河童ノ細身ノ女ニ白黒ニ雪駄ノ袂ヨリ萬札取リ手渡…

四月。

四月一日(晴れ) (夢、倫敦郊外のかつてよく通った田舎道、林と苔蒸した石塀と小さな川の流れ、道を歩めば少しずつ水嵩が増してきており終いには溢れかえり水没している家々、塩分が含まれているのか、床や家壁は崩れ落ち剥き出しになっている、黒き染みだ…

三月。

一日(晴れ) 相変わらずの雑魚寝より起床する。 タイトルが決まった時点で出来上がったようなものなのかも知れぬ…。/足穂は何処かのインタヴューでジェンダーの問題でも欲望や快楽論でも宇宙感覚を取り戻すことから考えなきゃならんと説いていたけれど、其…

二月。

1日(晴れ) (夢、覚えていたも忘却す)。 強き風に何台もの自転車が飛ばされている、太陽の光の紙面をうつろう、新聞紙を捲る様に書物捲る。 いつも着ている穴の開いた黒きタートルネックは亡き人の形見なのであった。あの日からもうずっと年の瀬の様なし…

一月。

1月8日 御挨拶が遅くなりました、あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。 昨晩、目黒区に戻りました。焼酎饅頭を持ち帰りました。挨拶に行きました。晩に髪を切りました。 宮本常一や荘子やつげ義晴の随筆を捲ったりしながら、車…

12月後半。

16日(晴れのち曇り、風強し) (夢、鈴木正人氏に招かれて大友さんとさがさん唄う、二階の風の吹く部屋、窓から見ゆるは畳と石畳の庭、。闇に燃えてゆくバンガロー、原田郁子さんとおはじきの山、遠い地の廃墟、)。 朝から友川カズキさん、特に何の印象…