Diary
1日(曇りのち雨) (夢、STDさんとあの親友の女の子、IAさん、自己紹介の紙、一年振りのヴィパッサナーに皆で戻って来る、バリのリゾート、現地のお手伝いさんたち、海辺、白き車は昨晩よりエンジンが付けっぱなしだった、ご飯はなくなっており顔見合わせ…
1日(晴れ) 夢、試験へ向かう、Tmrさんいる、その前に上野の安い山菜うどん、Uさんを教室で救出す、ボトルの水を手渡す、。東京、Frtさんと車で来て別れ待ち合わせ、Btさんより電話、赤く細い階段、ピカデリーサーカスの様な薄暗く脂臭い店、星野道夫さん…
1日(雨) 朝方、見上げれば電線にて身を縮め雨に耐える小鳥たちの群れ。 出荷量少なし、田圃のようなぬかるみの畑に植える、倉庫の整理等。午前上がり、オムライス。 消耗品買い出し、擦り切れたタイヤの怖し、気付けば図らずも渓谷へと辿り着き導かれるよ…
1日(曇り) キャベツの葉に溜まった水は空を映してちろちろ揺れ動き白い蝶でも羽ばたいてきたかと見まごう。 やはり語りえぬものをこそ語り紡いでゆかねばならぬのだと、。ことばにせぬことは逃げ以外のなにものでもない。 2日(曇りのち雨) 朝、霧の中…
1日 早朝、浅間山が紅く染まる。 ネパールの二人とお別れ。 突然の夕立ちにトラクターのトタン屋根の下で雨宿る、東南アジアみたい。1キロ程先に虹が架かかる。 鳴りつづける空、ぬるま風、とぐろを巻くように昇りつづける靄。 電話でのしゃきっとした声に…
曇り雨の日は山がひとつも見えません、白く巨大な霧の塊々が遠い山々の森林の狭間からもくもくもくもくと立ち込めてきてどこまでも境界なき揺らぎの膜で転がり包み込んでゆく巨大な壁、とおくてよくみえない、世界は白白白白白に緑深緑の白、白、白、白、白…
晴れ。 土埃に塗れる。 もう既に日に焼けてきた。 毎日浅間山と対面す。毎日煙りが立ち昇る大地の胎動、揺れる。 うちの祖父もうちの父も毎日見ていた山、の麓に、今私も住む、 異なるやり方で辿り着いた、 この辺りではまだ桜がきれいに咲いており、燕の数…
・身体中の穴という穴から絶え間なく液体を流しつづけるような…………情熱を…。 ・打ち震えてゆく時間、を、確認した、巻き散らされる白の痕跡、を、 ・毎日酒を食らいながら深夜の神社にて企てを続ける、日々、太腿の根を張る大地から月へ、月へ、涙を、手を、…
漠とした状態で眺めている。 樹を眺めているうちに、いつしか視線は樹を越えたどこか遠くへと馳せられて。 時間が止まっている。 時間が動いている。 五十年前からそこにある景観。 五十年のうちにやってきた景観。 五十年のうちに去っていった景観。 漠とし…
朝から身体が重し。 春の日差しに、まだ水が滴っている。 恐竜の化石を見にゆく。が、ずっと、化石の前で、語らっていた。 時間の層の話。想像力の話。重力と動きと空洞の話。隔たりの話。喪失の話。死と性の話。免疫寛容の話。旅と逃走の話。声なき声の話。…
今日も太陽が眩しい。 食べ物を身体に入れる。 日々勉強。目紛しく。 水仙の花をいただく。 灰を馴らした。 風を送った。 机に松毬を飾る。 先日は、霊園に落ちていた桜の樹の枝をポリポリと折っていた。 土にまみれた瓦を拾った。水で流した。 自然な成り行…
・山から街に戻る。陽光の質感や木々の葉の色もすっかり変化している。帰ってからも、木の葉の色の変化を刻一刻と見てとることができる。 ・あの日の早朝、蜘蛛の薄い糸に絡めとられた草花を朝露の粒が夥しく覆い、宝石を散りばめたようである。 ・踏みつぶ…
お赤飯を食べる。風が強い。たくさんの落ち葉が舞い落ちる様が圧巻。落ち葉を集める。焚き火したい。蕪村さんを開いて歩く。布を広げよう。白と黒と光だな、色だな、一番下を吹く風。台風という生命と磁力。浅瀬。あ、今日だった。中国語しか話せない女の子…
・電車の中、韓国語を話すお二人が、御馳走が山のように盛られた大皿を両手に直に抱えていらっしゃる。すごい。同じ駅で下りて、同じ道を歩く。ご飯を抱えたまま、信号を待つ。脇道に入ってゆく。こういった、「飯」に対する感覚がとても清々しい。 ・蝉が一…
なんども、なんども、はじまったところへ、立ち返ろうと、 されど、はじまった地点は、私という個人を越えて、どこまでもどこまでもつづいているからして、始源へと、立ち返ろうとする試み、 つづけます、 私のなかの、その生の核心から、否応なく漏れ出して…
土砂災害や川の増水、強風や高波に注意を、 と、ラジオからまくしたてる、 降り続ける雨で、水溜まりがだんだん大きくなっています、 と、声が街中を電波の上で飛び交ってから数日、 その一寸の慌ただしさも過ぎて、 まるで暑さまでも連れ去ってくださったか…
遠い遠い異国の風の匂いを。 遠い遠い彼岸の彼方から肌に触れてくる風を。 遠い遠い太古の風の吹き溜まりを。 からだのなかに立ってゆく風の細道を。 したたり落ちてくる原色を。 遠くかき消されてしまった足音を。 だれかが忘れていった記憶を。 しづかに沈…