山田有浩 / Arihiro Yamada

Information of Arihiro Yamada (dance, butoh / ダンス, 舞踏)

10月22日 金曜日、曇り。






お赤飯を食べる。風が強い。たくさんの落ち葉が舞い落ちる様が圧巻。落ち葉を集める。焚き火したい。蕪村さんを開いて歩く。布を広げよう。白と黒と光だな、色だな、一番下を吹く風。台風という生命と磁力。浅瀬。あ、今日だった。中国語しか話せない女の子と笑顔と身振りで心通わせた電車内。

岩名雅記さんの『夏の家族』という映画に心底たまがる。映画がまだその可能性を試行錯誤していた時代に孕んでいたパッションを奇跡的に持ちえているような(エイゼンシュテイン、ドライヤー、初期ベルイマンとかにあるような……)。舞踏の人が、映画の語法から遥か逸脱したところで、身体感覚だけを信じて、そのみずみずしい眼で見つめる、世界の、自然の、人の姿、。こんな映画を探していました。こんな風に、性を捉える映画を探していました。自然としての性。からだのなかに差別をつくらないという、ごくごく当たり前のこと。夏の生命と、冬枯れた死、の中の生。鏡。




(7月の堺での演奏風景の写真をもらいました〜♪)