未来から襲いかかる時間 真空な状態をつくること の為の詩 映像 音楽 絵画 彫刻 身体 空間設計 言葉 言葉 言葉
感受性を如何に開いてゆくかは 私には死活問題だ 充足した身体には分かるまい (詩を持つこと) とヴェイユは云った
合わせていた右腕と左腕が 瞬間ブワッと広がって誕生した広大な空間の宇宙を 大切に大切にして動いてゆく そんなこと
すれ違いざま 精霊が通り過ぎたかのようなしづけさの気配に思わず振り返ると 白いブラウスとスカートに身を包み杖をついた老婆の 歩幅の遅さに眼を見張り いつまでも立ちすくみ 姿の消えるまで見入ってしまう