こちらを訪れてくださる方々の殆どは既にご存知のことと思いますが。
6月18日、師匠、室伏鴻が、メキシコシティにて亡くなりました。
「本気で惚れた相手には死ぬ気で尽くせ」、と立川談志は談春に云ったそうですが、
室伏鴻という人に惚れ、ならば死ぬ気で尽くしたいと、この人に認められたいと想い、
短い間でしたが、遠くはない場所で、多くを学ばせてもらったと感じています。
俺は師匠じゃねぇよ、と笑いながら云っていましたが、
私にはまぎれもない、師と呼ぶ以外にないような存在でした。
明日、ようやく帰国されて、会うことが出来ます。
今になって少しずつ…、こんな風に想いはじめています…、
これからいよいよ、室伏鴻という人と本当に出会うことが始まるのかもしれないな、と。
室伏鴻がやってきたことが何だったのか、云っていたことがどういうことだったのか、
改めてここから、出会い直して行くのだろうと、
一生を懸けてそのことと向き合って行くことにもなるのだろうと、思いはじめています。
自分の処女作を、二週間前にして、観てもらうことが叶いませんでした。
これもまた、「なにか」なのだろうと思います。そう思うしかないのですが。
遠方より、観ていてくれることだろうと信じています。
その厳しくも温かい眼差しに、いつまでも真摯でありたいと思っています。
室伏さん、どうもありがとうございました。
あなたと出会えたことに心底より感謝を。
愛と敬意と共に。
2015年6月21日
山田有浩
