山田有浩 / Arihiro Yamada

Information of Arihiro Yamada (dance, butoh / ダンス, 舞踏)

寄稿しました(詩誌「たぶの森 第5号」)

☆詩人の村野美優さんが主宰されている詩誌「たぶの森 第5号」に寄稿しました。

・わたしは、自分にとっての「踊り以前」「踊りのはじまり」にまつわる身体の感覚、身体観、実体験等を中心に、『踊りを還す』というエッセイを寄せています。

(歩行を躊躇した時のこと、地元の山頂で祖母と夕日を眺めた時のこと、泥まみれのまま草むらにぶっ倒された時のこと、滝のもとへ毎週のように訪れていた頃のこと、etc...)。

・次のような一節があります。「いまだ、自分がやろうとしていることが「踊り」なのかも分からない。が、あくまで「踊り」に踏みとどまれ、という揺るぎない声も常に響いている。ひとつの誠実であり倫理として」。では、なぜ、そのような声が絶えず自らの中に切実にこだましているのか、については、また別途、書く必要があると思っています。

・また、今回書いたことと、2016年、ある即興公演で踊りが生まれてくる前後の2〜3日間を克明に記録した「世界を信じ抜くことに自らを投棄する炸裂する〈強度〉が拓く大地へと 向かえ名もなき亡命者たちよ」(@『甕星 vol.3(特集:月)』)での文章の間には、ある矛盾も生じているように思います。

この矛盾が、どのようにひとつの体の中で同居しているのかについても、いずれ明晰化してみたいと感じています(今回の「踊りを還す」という文章の方が、より基層にあるものに触れているようにも思うのですが)。

 

☆「たぶの森 第5号」は、現時点でオンラインでの流通はしていないようなので、お手に取られたい方はご一報いただけますれば。(送料込 ¥680)

 

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