山田有浩 / Arihiro Yamada

Information of Arihiro Yamada (dance, butoh / ダンス, 舞踏)

告知


【告知�@】
2014年12月05日(金) 19:30開演
《音楽を利用するでもなく利用されるでもない現存在=身体のために vol.1 第四夜》
山田有浩 独舞 × I8u + Tomas Phillips『ATAK013 Ligne』(electronica
場所:きいろろ聡明堂(都営荒川線梶原駅/京浜東北線上中里駅
料金:¥1,000
予約:acogigensoukyokudai0202ban☆yahoo.co.jp(☆→@)

各晩、異なるジャンルから選ばれた音盤をまるまる一枚流しながらの独舞、全五回シリーズの第四夜。
�@フリージャズ、�A韓国のサムルノリ、�BJ-ポップに続く、エレクトロニカ篇。

今回の I8u + Tomas Phillipsというアーティストについては、実は不勉強ながらよく知りません…。作曲家の渋谷慶一郎が主催するATAKというレーベルから出ていて、なんとなく手に取ってみた、というだけのことでしたが、実はここ数年のエレクトロニカ関連の音盤の中では一番よく聞いているかもしれません。
音楽と云うよりも、音響建築、と呼ぶ方が近い印象。
エレクトロニカと云えば、池田亮司やOval、Aphex Twinなどの"名盤"を取り上げることも考えましたが、静謐でありながら多様な音の質感がそれぞれの楽曲の中で絶え間なく生成変化を続けてゆき、広い意味で、空間に沈黙と響きによる近代建築のようなものを蜃気楼のごとく描き出すようなこの音盤の音が、今回のシリーズで自分が対峙すべきものとしては最も合っている気がしました。
かつ、アーティストがイマイチ誰だかよく分からない…、という作家性のなさ、匿名っぽさ…(?)も、記憶や意識の底へと潜り込んで行くような流れを誘発してくるエレクトロニカの特性と合っている気がして、この音盤を取り上げることにしました。

ここまで、�@コルトレーンの死の直前のライヴ録音、�A韓国の呪術的とも云える伝統楽器による太鼓と聲のアンサンブル、�B詞と声の母性の魔力が強烈な存在感を持った矢野顕子…、と続いてきて、どれも時代や土地や日常の空気や匂い、ヴィジョン、歴史性や記憶の色を濃厚に持つ音盤ばかりでしたが、第四回は逆に無機的で硬質な、記憶の剥ぎ取られた沈黙の底から立ってくるような空間が開かれる音。そこに一つの身体。どのような世界が立ち顕われてくるでしょうか。ぜひぜひ見届けて下さいませ。


【告知�A】
イベント「Night Nul vol.2」
2014年12月7日(日) 18:30-21:00(19:00出演)
場所:nerocafe(神宮前)

あまり人とつるまない人間なものですから、パーティーのようなイベントは普段まるで縁がないのですが、珍しくお呼ばれしたイベントにて30分のソロ。
踊りなど見たことのない方が多いでしょうが、気を衒わずに自分の探求をひたむきに踊るのみ…、なのですが、それでもやっぱりいつもとは少し異なる、挑戦的なものになる気がしています。
(何故かこの日のことを考えていると、今年の春、コロンビアの地方都市の市民広場に立てられた三畳程の小舞台に日本人たった一人、知る人もなく四方を70〜80人ばかりのコロンビア人に囲まれて30分の即興ソロを踊ったことを思い出します…。こういうのはワクワクしますね…)。よろしくお願いいたします!