メキシコのダンサーLu Anayaとの手紙形式の対話、第4信を更新(英文です)。
touching the cat, feeling the gravity | L x A (x moon)
タイトルは"touching the cat, feeling the gravity"(「猫に触れる、重力を感じる」)。
前回、彼女が「Love(愛)」と「touching(触れる)」というテーマに入ったことを受け、"触れる"と"触れない"のあわいに生まれる境界領域について書いています。ここには互いの身体がもっとも響き合うような奥深い空間が広がっているように感じられ。
ここで私がやろうとしていることは、「Love(愛)」の「唯物論的な擁護」(蓮實重彦的な言い方をすれば)ということになるかもしれません。
「Love(愛)」を「感情」の次元ではなく物理現象的な次元でいかに捉えることができるか。そこから「Gravity(重力)」の話へと入ってゆきます。
ただし今回、ここまでは書いていませんが、今日なすべき「〈外〉のダンス」においては、この「重力」をいかに切断するかが、鍵の一つとなってくるようにも思います。(「重力」はひとつの所与であり、〈制度〉、「信仰」でもあります。ダンスは所与を逸脱しようとする欲望であり、その先に来るべきヴィジョンを切り拓こうとする行為でもあると思います)。